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第52回日本膵臓学会大会

演題募集

演題を募集いたします。
募集する講演形態は、次の通りです。
一般演題(公募)
主題演題(公募)
指定演題

皆様からの多数のご応募をお待ちしております。
なお、公募演題の採否・発表形式・発表日時等は、会長にご一任ください。
「指定演題」は指定演者の先生のみ、ご登録をお願いいたします。
演題登録画面へ進むボタンは本ページ下部にございますが、以下の注意事項を十分お読み
いただいた上で演題登録画面にお進みください。

1.演題登録方法

UMINシステムを用いたオンライン登録です。
本ページ下部の「新規演題登録」ボタンから、案内にしたがって演題の登録を行ってください。
演題登録後、締め切り前までは、登録内容の修正が可能です。

2.演題募集期間

2021年1月27日(水曜日)~ 3月10日(水曜日)正午
3月24日(水曜日)正午まで延長しました。
一般演題(公募)、主題演題(公募)は締め切りました。
指定演題は登録可能です。

  • 締め切り直前はアクセスが集中し、回線が混雑することにより演題登録に支障をきたすことも予想されますので、余裕を持ってご応募いただくことをお奨めいたします。
  • 演題登録後、締め切り前までは、登録内容の修正が可能です。
  • 原則、締切日以降の抄録の差し替えや登録内容の変更は受付できませんので、修正は必ず演題登録期間中にお済ませください。

3.応募資格

  • 筆頭演者ならびに共同演者は、日本膵臓学会の会員に限ります。ただし、メディカルスタッフ、学部学生、医師免許を有しない大学院生の方は、会員・非会員を問いません。非会員の方は、下記URLにて必ず入会手続きを行ってください。
    ※入会申請中に演題登録をおこなう場合は、会員番号入力欄に「99」とご入力ください。
  • 演題は未発表のものに限ります。
  • 研究内容、倫理面等を総合的に評価のうえ採否を決定し、口演発表とポスター発表に分類します。
  • 主題演題については、不採用になった場合、一般演題としてご発表いただくことが可能です。採否については会長一任とさせていただきますので、ご了承ください。

日本膵臓学会
http://www.suizou.org/apply/tetsuduki.htm
なお、会員番号がご不明な方は、下記までお問合せください。

入会案内・会員番号お問い合わせ先
【指導医・会員情報管理事務局】
〒100-0003 東京都千代田区一ツ橋1-1-1パレスサイドビル9F
(株)毎日学術フォーラム
TEL:03-6267-4550 FAX:03-6267-4555
E-mail:maf-jps@mynavi.jp

4.公募演題の抄録文字数と共同演者の登録制限について

演題名:全角40文字以内(スペース含む)
抄録本文:全角800文字以内(スペース含む)
演者数(筆頭演者+共同演者):20名まで
所属施設数:10施設まで
総合計文字数(演者名・所属・演題名・抄録本文の合計):全角1,000文字以内(スペース含む)
※演題募集期間終了後、修正、共著者の変更、追加等には対応できかねますので、予めご了承ください。

5.登録方法・登録時の留意点

1)応募する「セッション」を1つ選択してください。

  • 一般演題(公募)
  • 主題演題(公募)
  • 指定演題

2)公募のセッション(一般演題もしくは主題演題)を希望される場合、以下より希望カテゴリーを1つずつ選択してください。

発表希望カテゴリー
第1希望
(ア)膵外分泌 (イ)膵内分泌 (ウ)急性膵炎 (エ)慢性膵炎(オ)自己免疫性膵炎
(カ)膵癌 (キ)膵内分泌腫瘍(ク)嚢胞性膵腫瘍(ケ)その他の膵腫瘍 (コ)膵移植
(サ)メディカルスタッフ (シ)その他

第2希望
(ア)基礎 (イ)診断 (ウ)治療 (エ)症例 (オ)その他

3)一般演題に応募される方は、「口演」もしくは「ポスター」のどちらかを選択してください。

4)主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)に応募される方は、下記をご確認の上、セッションを1つ選択してください。

シンポジウム1

「急性膵炎診療をめぐる諸問題」(公募)

司会:
正宗 淳(東北大学 消化器病態学)
竹山 宜典(近畿大学 外科)
▼司会の言葉
急性膵炎診療は過去40年で大きく変化し、治療成績は目覚ましく向上した。数回の重症度判定基準改定により重症膵炎判定のハードルがあがったにもかかわらず、重症膵炎の死亡率は2016年の全国調査で6.1%まで低下している。しかし、この全国調査の解析により、早期死亡の減少と比較して後期死亡の減少が認められないことが明らかとなった。今後は、感染予防を含めた後期合併症に対する対策の強化が重要であろう。また、急性膵炎診療の地域格差をなくす意味からも、初期治療に関するコンセンサスの一層の普及や、診療体制構築における地域ネットワークの活用などが、今後の課題である。さらに、反復性急性膵炎やアルコール性急性膵炎患者に対する発症予防法の確立も今度の課題と考えられる。このような、急性膵炎診療をめぐる喫緊の課題に関して、診療科や診療アプローチの枠を超えて活発な討議を行いたい。

シンポジウム2

「局所進行切除不能膵癌に対するConversion surgeryのタイミング~内科と外科の連携~」(公募)

司会:
尾阪 将人(がん研有明病院)
藤井 努(富山大学 消化器・腫瘍・総合外科)
▼司会の言葉
診断時の切除不能(Unresectable; UR)膵癌に対しては、以前は緩和的化学療法もしくは緩和医療しか選択の余地が無かったが、新規化学療法の承認後、近年では著効例も散見されるようになってきた。また、PD-1阻害剤であるPembrolizumabや分子標的薬であるEntrectinibが保険収載され、放射線治療も進歩してきている。このような状況下で、とくに局所進行切除不能(UR-LA)膵癌では、数ヶ月の集学的治療後の外科切除(Conversion手術)により、原発巣の切除が可能となった報告が増加している。このConversion手術導入においては、集学的治療を担当する内科と手術を行う外科との密な連携が不可欠である。
本セッションでは、各施設のUR-LA膵癌に対する集学的治療の方針と治療成績を提示して頂き、Conversion手術導入の適応と最善のタイミングについて、また施設における内科と外科の連携状況について発表して頂きたい。

シンポジウム3

「膵神経内分泌腫瘍の集学的治療」(公募)

司会:
肱岡 範(国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科)
工藤 篤(東京医科歯科大学 肝胆膵外科)
▼司会の言葉
近年、膵神経内分泌腫瘍(panNEN)の薬物療法は格段に進歩してきた。SSA製剤、分子標的薬、アルキル化剤、プラチナ製剤やあるいはそれらのコンビネーションによって、盲目的な減量手術しか治療方法のなかった転移性あるいは切除不能症例に対して光明をもたらした。本セッションでは遠隔転移を伴うpanNENに対する手術を含めた集学的治療、切除不能なpanNENに対するconversion surgery、肝転移や肝外転移に対する治療戦略、術前/術後補助療法の成績などにつき、現在までの治療経験を基にご発表いただきたい。また、経過観察例の報告や、CAPTEM 療法、PRRT治療の経験についてもご発表いただき、今後のpanNEN治療の発展につながるようにしたい。多くの応募を期待する。

シンポジウム4

「膵癌のゲノム医療の現状と展望」(公募)

司会:
池田 公史(国立がん研究センター東病院 肝胆膵内科)
上坂 克彦(静岡県立静岡がんセンター 肝胆膵外科)
▼司会の言葉
膵癌における遺伝子異常は、KRAS、TP53、SMAD4、CDKN2Aといった4大遺伝子異常がよく知られているが、標的薬剤がなく、ゲノム医療は進んでこなかった。しかし、BRCA変異陽性の転移性膵癌に対して、白金製剤を含む化学療法後の維持化学療法としてOlaparibとプラセボを比較したPOLO試験にて、有意に良好な無増悪生存期間が示され、Olaparibが保険適用となった。その他、MSI-Hに対するPembrolizumabやNTRK融合遺伝子に対するEntrectinibなどのゲノム医療も行われている。また、NRG融合遺伝子に対する抗HER2/HER3抗体などの開発も進行中であり、膵癌におけるPrecision Oncologyが注目されている。本セッションでは、膵癌のゲノム医療に対する各施設の取り組みについて発表していただき、今後の展望について、ディスカッションする。

シンポジウム5

「膵癌治療のパラダイムシフトに向けた展望」(公募)

司会:
古瀬 純司(杏林大学医学部 腫瘍内科学)
海野 倫明(東北大学 消化器外科学)
▼司会の言葉
最近の膵癌治療には大きなパラダイムシフトが訪れている。切除可能膵癌に対する術前治療の有効性が証明され、さらに切除境界領域膵癌も、術前治療がみなし標準として行われるようになった。切除不能膵癌に対しては、強力な化学療法の開発により治療成績は向上し、一部の症例にはコンバージョン手術が行われるようになった。また、遺伝子パネル検査やctDNA検査などが開発され、治療選択、効果判定、予後予測、などに臨床応用されようとしている。その一方で、早期癌発見に向けた戦略、高齢者への治療方針、生殖細胞系列変異の倫理的な問題、高額な医療費、など課題も山積している。膵癌治療のパラダイムシフトを迎えて、我々膵臓専門医は、どのような方向性をもって膵癌の診断と治療にあたるべきか、そして残された問題点をいかに解決していくか、を本シンポジウムで討論したいと考えている。内科・外科・病理・放射線など多くの診療科からの演題を広く募集する。

パネルディスカッション1

「家族性膵癌のサーベイランス:現状と課題」(公募)

司会:
高折 恭一(市立長浜病院)
北野 雅之(和歌山県立医科大学 第二内科)
▼司会の言葉
家族性膵癌家系では、膵癌発症リスクが有意に高い。欧米では、1990年代から家族性膵癌家系の登録制度を設けて、膵癌の早期診断、切除率および予後の改善を目的にサーベイランスが行われており、一定の成果を上げてきた。わが国では、日本膵臓学会が、全国多施設からオンライン登録できる家族性膵癌レジストリを2014年に運用開始し、膵癌高リスク群に対するスクリーニングに関するエキスパートコンセンサスをはじめとする付随研究に注力している。膵癌関連遺伝子解析に基づくサーベイランスはこれからの課題であるが、膵癌患者の生殖細胞系列遺伝子異常を精査し、その患者・家族に対する遺伝カウンセリングが行われている施設もある。本セッションでは、家族歴・遺伝子異常から膵癌高リスク群を同定しサーベイランスする様々な方策およびその成果を発表していただきたい。早期診断ストラテジーに反映させることで、膵癌早期診断・予後向上につながることを期待する。

パネルディスカッション2

「切除可能膵癌に対する周術期治療の現状と問題点」(公募)

司会:
里井 壯平(関西医科大学 外科学講座)
石井 浩(千葉県がんセンター 消化器内科)
▼司会の言葉
PREP02/JSAP05による大規模無作為化比較試験の結果から、切除可能膵癌に対する術前ゲムシタビン/S-1+根治切除+術後S-1の周術期治療は、本邦の標準治療になりつつある。この現状を踏まえ、術前術後化学療法の種類、治療期間、適応範囲や、周術期における化学放射線療法、免疫・栄養療法の可能性などについて、各施設の取り組みをご紹介いただきたい。ゲムシタビン/ナブ・パクリタキセルやFOLFIRINOXはどうか、治療期間は長い方がよいのではないか、全例に術前治療を提案するべきか、様々な意見を募集します。また、術前治療の前にEUS-FNA等による細胞・組織学的ながんの診断は必須か、術前閉塞性黄疸例に対するメタリックステントは是か否かなど、日常診療におけるクリニカル・クエスチョンに対する現場の考え方もご紹介頂きたい。本セッションでは、各施設の切除可能膵癌に対する周術期治療戦略の現状、問題点、今後の展開について大いに議論いただきたい。

パネルディスカッション3

「IPMNの発癌機序の解明と診断・治療への応用」(公募)

司会:
古川 徹(東北大学大学院医学系研究科 病態病理学分野)
大塚 隆生(鹿児島大学 消化器・乳腺甲状腺外科)
▼司会の言葉
 IPMNの発生や発癌機序の解明を目指した網羅的遺伝子解析が精力的に行われている。代表的なドライバー遺伝子としてKRASGNASKLF4などが挙げられ、これに通常型膵癌でも認められるp53, smad4, p16などの変異も加わり進行癌になっていく機序が考えられており、また最近では隣接併存膵癌がIPMNから移行していく可能性も示されたが、全貌は明らかとなっていない。さらにプロテオミクス、エピジェネティック解析や免疫応答からIPMNの発癌に迫る研究も行われている。これらの結果をもとに癌化したIPMNや癌化に向かうハイリスク病変、再発ハイリスク群を同定できれば診断や治療に役立てることができる。本セッションでは切除検体や生検検体、血液や膵液・嚢胞液などのリキッドバイオプシー検体を用いたIPMNの発癌機序や併存膵癌の発生機序の解明と診断・治療への応用へつながる研究成果を発表していただきたい。

パネルディスカッション4

「膵癌患者の疼痛、サルコペニアに対するサポーティブケア(メディカルスタッフ)」(公募)

司会:
高山 敬子(東京女子医科大学 消化器内科)
羽鳥 隆(国際医療福祉大学三田病院 消化器センター)
▼司会の言葉
癌患者には様々な支持・緩和療法が必要とされるが、予後不良である膵癌においてはその重要度が極めて高い。膵癌では上腹部痛・背部痛を中心とした癌性疼痛を認めることが多く、また、膵外分泌機能の低下からサルコペニアを来たしやすく、医師、看護師、薬剤師、臨床心理士、管理栄養士、MSWなど多方面からのサポートが必要である。本邦の膵癌診療ガイドラインにおいても2016年版から精神心理的苦痛への対応方法、上腹部痛・背部痛に対する治療法、栄養療法の項目が加わり、2019年版からはさらに膵癌術後患者に対する運動療法、アドバンス・ケア・プランニングが追加され、積極的にサポーティブケアを行うよう勧められている。そこで、本パネルディスカッションでは各々の立場から膵癌患者の疼痛、サルコペニアに対するサポーティブケアの取り組みについて論じていただき、現時点における方向性を見出したい。

パネルディスカッション5

「膵疾患におけるinterventional endoscopyの進歩」(公募)

司会:
糸井 隆夫(東京医科大学臨床医学系 消化器内科学分野)
植木 敏晴(福岡大学筑紫病院 消化器内科)
▼司会の言葉
近年、膵疾患に対するERCP、EUSを用いた内視鏡診断・治療、いわゆるInterventional endoscopyが急速に進歩している。ERCP関連手技では従来のERCPによる経乳頭的手技に加えて消化管術後症例に対するバルーン内視鏡による治療が普及している。一方、EUS関連手技に関しては、EUS-FNAは穿刺針の進化により組織診断が容易となり、遺伝子パネル検査などのPrecision medicineへの可能性が広がっている。また、治療に関してはLumen-apposing metal stentを用いた仮性嚢胞やWalled-off necrosisに対するEUS下ドレナージや膵管ドレナージ治療も行われている。本セッションでは、こうしたInterventional endoscopyの進歩を紹介いただき、現時点での到達点を共有したい。多数の演題応募を期待する。

パネルディスカッション6

「IgG4関連疾患up-to-date:病態、診断、治療の最新知見」(公募)

司会:
内田 一茂(高知大学医学部 消化器内科)
児玉 裕三(神戸大学大学院医学研究科 内科学講座消化器内科学分野)
▼司会の言葉
IgG4関連疾患は現在の1型自己免疫性膵炎にはじまり、いずれも日本人が提唱した疾患概念である。その後日本の研究者らの多数の報告により、現在では世界的に認識されるものとなったのは周知のとおりである。しかしその病態については免疫学的機序、疾患関連遺伝子の報告がなされているが、いまだその全容については不明な点が多く残されている。また臨床においては、非典型例では診断に苦慮する症例にいまだに経験し、1型自己免疫性膵炎ではガイドラインでは3年の治療が推奨されているが3年治療しても再燃することがあり、その反面3年の治療を必要としない症例があるのも事実で、再燃の予測因子としていくつか候補は示されているが確立されたものはない。予後についても十分に解明されてはいるとは言えない。本セッションでは、現在の最新の病態、診断、治療について発表していただき、今後解明すべき点を明らかにしたいと考えている。

パネルディスカッション7

「慢性膵炎臨床診断基準2019の検証」(公募)

司会:
入澤 篤志(獨協医科大学医学部 内科学(消化器)講座)
菅野 敦(自治医科大学 消化器肝臓内科)
▼司会の言葉
慢性膵炎臨床診断基準が2019年に改訂された。新基準では、慢性膵炎臨床診断基準2009と2016年に提唱された「mechanistic definition」をもとに、慢性膵炎を機械論的に理解・再定義し、進行した慢性膵炎のみを診断するのではなく、そこに至るまでの病的過程に注目し、診断に繋げる内容となっている。具体的な変更点として、「mechanistic definition」の文言の付記、診断項目におけるアルコール摂取量の引き下げ(純エタノール換算60g以上)、関連遺伝子異常や急性膵炎の既往などの慢性膵炎リスク因子の追加、MRCPの格上げ、早期慢性膵炎の超音波内視鏡所見の簡素化などがあげられる。しかし、今回の改訂により慢性膵炎症例の診断や診療がどのように変化したのか、早期慢性膵炎と診断された症例の臨床経過や治療介入による可逆性、遺伝子や飲酒・喫煙など原因による臨床像の差異など今なお不明な点が多い。本パネルディスカッションでは、各施設における新基準を用いた慢性膵炎診療の現状や問題点を挙げて頂き、診断基準の展望について議論したい。

パネルディスカッション8

「アルコール性慢性膵炎患者のマネージメント(メディカルスタッフ)」(公募)

司会:
洪 繁(慶應義塾大学医学部)
柳町 幸(弘前大学医学部附属病院 内分泌内科糖尿病代謝内科)
▼司会の言葉
近年、我が国では慢性膵炎は増加傾向を認め、その成因の70%をアルコールが占める。 アルコール性慢性膵炎はアルコール摂取開始後5-20年で発症するが、他の原因の慢性膵炎に比べ、診断時から膵内外分泌機能が高度に低下した症例も多く、疼痛コントロールを要する場合もある。また、アルコール依存状態で禁酒が困難な症例や、膵内外分泌機能低下のため治療的介入がなければ低栄養状態に陥る症例も少なくない。 したがって、アルコール性慢性膵炎患者のQOLおよび予後改善のためには、禁酒の継続や適切な食事療法の指導と実践、病期に応じた適切な治療介入が重要となる。 本パネルディスカッションでは、アルコール性慢性膵炎患者への療養指導や栄養管理の工夫、病期に応じた治療を行う際の工夫などについて多職種間でのディスカッションを行っていきたい。医師、看護師、栄養士、薬剤師など多くの職種からの演題を募りたい。

ワークショップ1

「膵神経内分泌腫瘍の画像診断と臨床病理学的バイオマーカー」(公募)

司会:
水野 伸匡(愛知県がんセンター 消化器内科部)
青木 琢(獨協医科大学 第二外科)
▼司会の言葉
神経内分泌腫瘍(NEN)の特徴はそのheterogeneityにあり、非常に多彩な臨床像、画像所見を呈することが知られている。現在、膵NENの臨床像の評価・予測には分化度、Ki-67 index、腫瘍サイズ、脈管侵襲の有無、などが用いられているが、十分であるとは言い難い。さらに、転移・再発リスクの評価法、予後予測バイオマーカーや、aggressive behaviorを示唆する画像上の特徴、薬物療法の効果予測バイオマーカーなど、検討すべき課題は山積しているものの、いまだ整理がついていないのが現状である。本ワークショップでは、新たな画像診断技法・基準、また臨床病理学的バイオマーカーの開発で膵NENの多彩な病態をどこまで明らかにできるのか、様々な取り組みをご提示いただきたい。Basic research、clinical study、さまざまな方面からのご発表を期待します。

ワークショップ2

「臨床の基盤になる膵臓の発生、解剖、生理、病理の新知見」(公募)

司会:
福嶋 敬宜(自治医科大学 病理学・病理診断部)
能登原 憲司(倉敷中央病院 病理診断科)
▼司会の言葉
さまざまな疾患の病態や臨床像、治療を考える上で、その基礎となる臓器の発生、解剖・組織、生理、病理学などの知識が欠かせません。そして、それら基礎分野の進歩を支えているものには、さまざまな技術の発展もあります。免疫染色は診療現場でも日常的に行われるようになり、遺伝子、ゲノム解析も一部導入されてきています。研究レベルではさらに、遺伝子改変マウス、細胞内構造や立体的構造などを可視化する技術(特殊な顕微鏡や組織透明化技術など)や生きたままの細胞を見るバイオイメージング技術など、様々な取り組みがなされ興味深い知見が多く得られてきています。本ワークショップでは、膵臓病の臨床に直結するような基礎研究から、診療・研究の何らかのヒントになるような基礎的知見まで広く演題を募集します。

ワークショップ3

「膵炎・膵癌のbench to bed:病態解明から新規治療法開発に向けて」(公募)

司会:
大西 洋英(独立行政法人 労働者健康安全機構)
眞嶋 浩聡(自治医科大学附属さいたま医療センター)
▼司会の言葉
さまざまな技術革新により消化器病の研究は日々進化している。遺伝子改変マウスの解析などから膵炎では、トリプシンの異所性活性化、NF-kBの活性化、小胞体ストレス、酸化ストレス、オートファジー不全などが連鎖して進行することが明らかとなっている。膵癌もBig 4を中心とした遺伝子異常の蓄積や炎症、周囲の微小環境との相互作用で増悪・進展することがわかってきた。ゲノム診療の膵癌臨床への応用も加速している。ただ、残念ながらこれらの知見が新規治療法に結びつき、臨床を大きく変えるまでには至っていないのが現状である。本セッションでは膵炎から膵癌に至る領域の最新の基礎的ならびに臨床応用的研究について発表していだだき、更なる病態解明、早期発見・診断、新規治療法の開発につながるよう、今後の研究の方向性や展望についてディスカッションしたい。

ワークショップ4

「膵癌早期発見の工夫と取り組み」(公募)

司会:
花田 敬士(尾道総合病院 消化器内科)
蘆田 玲子(和歌山県立医科大学 第二内科)
▼司会の言葉
 近年、生体分子を網羅的に一斉解析する手法が進歩し、DNA解析はゲノミクス、rnRNA解析はトランスクリプトミクス、タンパク質解析はプロテオミクス、代謝物解析はメタボロミクスとよばれ、膵癌早期診断のためのバイオマーカー探索研究が進捗している。一方で、危険因子に着目し侵襲の少ない画像診断を介入する、いわゆる「尾道方式」に代表される医師会との病診連携や、検診、人間ドックなどとの協働で早期診断を目指す取り組みが各地で行われており、膵嚢胞や膵管拡張などの間接所見の拾い上げが重要視されている。また、画像診断では、早期診断例における造影CT、MRI、EUSの特徴的な所見の解析および、一部でAI診断も試みられている。病理診断では、十二指腸液、膵液、FNA検体を用いた遺伝子学的解析などの研究も開始されている。本ワークショップでは膵癌に対する早期診断の現状や工夫および取り組みについて幅広く演題を募集する。

ワークショップ5

「リキッドバイオプシー、内視鏡下採取検体による分子プロファイリング」(公募)

司会:
森実 千種(国立がん研究センター中央病院 肝胆膵内科)
福村 由記(順天堂大学 人体病理病態学講座)
▼司会の言葉
膵癌は早期診断が困難で切除後の再発率も高く、治療選択肢も限られた難治癌で、これらの問題点を克服する技術革新が待たれている。近年話題のリキッドバイオプシーは低侵襲で繰り返しの採取が可能な血液等で検査でき、早期診断、微小残存病変の推定、再発の予知・発見、治療ターゲットの検出、と多方面で活躍が期待されている。しかし検出感度、プレアナリシスの標準化などが課題として残る。最近の内視鏡機器や技術の進歩により、膵腫瘍や膵液等の検体もより安全・確実に採取可能となり、さらに分子プロファイリングと組み合わせることで革新的な活用方法が期待されている。一方で十分な検体量の採取という観点からは課題が残り、デバイスや技術のさらなる工夫・開発も必要である。本ワークショップでは、膵癌におけるリキッドバイオプシーと内視鏡下採取検体による分子プロファイリングに焦点をあて、各領域での取り組みや今後の展望について討論したい。

ワークショップ6

「診断・治療に難渋した症例~round table discussion」(公募)

司会:
菊山 正隆(がん・感染症センター都立駒込病院 消化器内科)
遠藤 格(横浜市立大学 消化器・腫瘍外科学)
▼司会の言葉
膵臓の良悪性疾患の診断と治療は急速な進歩を遂げている。しかしそのような状況においても、難渋する症例をときに経験する。そのような症例は数が少ないゆえに未経験の施設も多いと思われる。難渋した経験をお互いにシェアすることは大変有意義なことと思われる。本ワークショップでは演者の方々に『一生記憶に残る難渋した1例』を持ち寄って頂き、演者間、演者聴衆間でホットなディスカッションを行って頂きたい。

ワークショップ7

「膵嚢胞性疾患の診断と治療の最前線」(公募)

司会:
潟沼 朗生(手稲渓仁会病院 消化器病センター)
廣野 誠子(和歌山県立医科大学 第2外科)
▼司会の言葉
診断技術の進歩により、膵嚢胞性疾患が多く発見されるようになっており、適切な診断と治療方針の確立が重要である。IPMNの治療方針は、国際ガイドラインのアルゴリズムが広く普及しているが、HGD/invasive IPMCの診断は、画像所見、膵液や組織を用いた手法に加え、AI技術を用いた診断も報告されているが、確立された診断法はない。また、IPMNの手術術式において、どのような症例にリンパ節郭清を伴う膵切除術が必要で、どのような症例に膵実質を出来るだけ温存する縮小手術が適応されるのかは明らかではない。MCNにおける診断は本邦では画像所見を中心に診断されているが、鑑別診断困難なものも少なくない。さらに悪性予測因子や予後予測因子のエビデンスレベルは極めて低く、適切な手術適応・治療方針の検討が急務である。SPNは画像所見に加え、FNAによる診断が行われ、基本的な治療方針は外科的切除であるが、リンパ節郭清や脈管切除の必要性の検討が必要である。本セッションでは、膵嚢胞性疾患の診断と治療法のclinical questionを解決するべく、活発な議論を行いたい。

ワークショップ8

「本邦における膵臓移植・膵島移植の位置づけ」(公募)

司会:
江口 英利(大阪大学大学院 消化器外科学)
土井 隆一郎(大津赤十字病院 外科)
▼司会の言葉
1型糖尿病の根治療法として保険収載されていたのはこれまで膵臓移植のみであったが、2020年に膵島移植が新たに追加された。膵臓移植の課題として、手術自体が比較的高侵襲で周術期合併症も少なくないという点や、膵腎同時移植と比較して膵単独移植の治療成績が不良である点などが指摘され、加えてドナー不足の問題も指摘されてきたが、これらの課題の解決に膵島移植がどの程度貢献できるのかについては明らかではない。膵臓移植・膵島移植の使い分けに関するコンセンサスは現時点では得られておらず、今後は治療法の選択が新たな課題となることが予想される。本セッションでは1型糖尿病に対する膵臓移植・膵島移植の治療成績を示し、その治療成績に基づいたこれらの治療法の本邦における位置づけについて討論していただきたい。

※敬称略

6.登録に関する注意事項

主題演題(シンポジウム、パネルディスカッション、ワークショップ)に応募される方は、不採択となった場合「一般演題として応募する」もしくは「演題を取り下げる」のどちらかを選択してください。

PanCAN Award について
NPO法人パンキャンジャパン(PanCAN)より、膵臓癌の研究を助成振興することを目的に“PanCAN Award”を授与いたします。PanCAN Awardの分類・受賞者数・賞金額は以下のとおりです。
1.Basic Research Award(基礎研究)…1件 10万円
2.Clinical Research Award(臨床研究)…1件 10万円
3.Young Investigator Award(若手研究者賞)…3件 ※年齢35歳以下
(2021年4月1日時点)
(1位:USD1,200、2位:USD1,000、3位:USD800)

応募条件:日本膵臓学会会員に限ります。
      Young Investigator Award(若手研究者賞)については、2021年4月1日時点の年齢が35歳以下であること。
応募方法:「演題登録画面」にて、下記の通り、選択してください。
発表形式:一般演題(口演)
PanCAN Awardに応募しますか:希望する

※3.Young Investigator Awardに応募する場合は、必ず2021年4月1日時点の年齢を入力ください。
主題演題と各種Awardへの重複応募(登録)はできません。
査読の結果、受賞者はPanCAN Award Sessionにて発表を行っていただきます。
なお、選外となったAwardの応募者は、一般演題(口演)での発表とさせていただきます。

7.入力の際の注意事項

  • 英字および数字は半角で入力してください。
  • ① ② ③のような丸付き数字は使用できません。
  • Ⅰ Ⅱ Ⅲのようなローマ数字も使用できません。英字の組み合わせで、II、VI、XIのように入力してください。
  • αβγ等を使用するときはα β γを使用してください。
  • その他の特殊文字につきましては、こちらをご確認ください。
  • タイトルおよび抄録本文で上付き文字、下付き文字、イタリック文字、アンダーラインなどを使用する際は、書式を変更したい範囲をそれぞれ<SUP></SUP>、<SUB></SUB>、<I></I>、<U></U>で挟んでください。
  • 行の途中で改行したい場合は、改行する文の冒頭に<BR>を入力してください。これらの記号はすべて半角文字を使用してください。
  • 不等号「<」「>」を使用する時は、全角文字を使用してください。
  • 抄録本文内の小見出しの括弧は、【 】を使用してください。登録ページ内に、コピー可能なテキストが掲載されています。

8.演題の受領通知

  • ご入力のメールアドレス宛「登録完了確認メール」が自動配信されますので、演題登録の受領通知といたします。確認メールがお手元に届いたことを必ず確認してください。(通常、ご登録後5~10分以内に送信)
  • セキュリティー保護のため、事後の登録番号とパスワードの問合せには応じられませんので、発行された登録番号とパスワードを必ずお控えください。
  • 1~2日経過しても登録完了確認メールがお手元に届かない場合は、メールアドレスが正しく登録されていない可能性が高いので、「確認・修正・削除」ボタンよりご自身の登録画面に入り、正しくご登録されているかご確認ください。

9.登録内容の確認・修正・削除

  • 登録番号とパスワードを用いて、演題登録期間中に限り抄録の修正・削除が可能です。
    投稿された抄録は、原則として校正されずそのまま印刷されます。提出者の責任において正確に作成してください。
  • 演題名・抄録本文のほか、共同演者名についても十分ご確認ください。
  • 登録締め切り後の抄録の変更、および共同演者の追加・変更は一切できません。

10.演題の採否通知

  • 演題の採否・発表形式・発表日時等は、会長にご一任ください。
  • 演題受理の確認および演題採否の通知は、ご登録いただいたアドレスへメールにてご案内いたしますので、正確に入力をお願いいたします。
    ※ご応募いただいた演題の採否通知は2021年7月下旬を予定しています。

※WEBメール(Gmail・Yahoo mail等)をご利用の方へ
連絡先メールアドレスにGmail・Yahoo mail等のWEBメールを登録している場合、一部メールが不達または遅延する事例が多く見受けられます。
WEBメールのご利用はお控えいただくことをお勧めいたします。

11.演題の登録

  1. UMINオンライン演題登録システムでは、【Firefox】【Google Chrome】【Internet Explorer】【Microsoft Edge】【Safari】以外のブラウザで演題登録はできません。
    それ以外のブラウザでは、ご利用にならないよう、お願いいたします。
    ※各ブラウザは、最新バージョンの使用を前提としております。

  2. 演題登録についてご不明な点は、まずUMINオンライン演題登録システムFAQをご覧ください。

  3. 暗号通信のご利用をお勧めいたします。
    平文通信では、情報の通り道でデータの盗聴や改ざんの可能性があります。一方、暗号通信ではデータが暗号化されているため、安全に送受信が可能です。
    平文通信は、施設やプロバイダーなどの設定や環境に問題があり、暗号通信が使えない場合に限ってご利用ください。

  4. 下記のボタンより、演題登録画面にお進みください。
暗号通信(推奨)
新規登録確認・修正

演題登録方法に関するお問合せ先

演題に関する問い合わせはこちら

第52回日本膵臓学会大会 運営事務局
株式会社サンプラネット メディカルコンベンション事業部
〒112-0012
東京都文京区大塚3-5-10 住友成泉小石川ビル6F

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